Excelのマクロを有効化できない原因と対処法|赤いブロック表示の解除
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Excelでマクロを有効化できない原因で最も多いのは、インターネットやメールから受け取ったファイルとして、Microsoftの初期設定でマクロがブロックされているケースです。この場合、画面上部に赤い「セキュリティ リスク」の帯が出て、「コンテンツの有効化」ボタンが出ません。信頼できるファイルなら、ファイルのプロパティで「許可する」にチェックを入れると有効化できます。ほかにも、保存形式やトラストセンターの設定、会社の管理設定が原因のことがあります。
有効化する前に必ず確認すること
マクロは、PCの中のファイルを書き換えたり、外部と通信したりできる強力な仕組みです。そのため、マクロ付きのファイルはウイルスの入り口としても使われてきました。送り主が分からないファイル、急に届いた「請求書」「見積書」などのファイルのマクロは有効化しないでください。 社内のファイルでも、作った人や配布元がはっきりしているかを確認してから進めましょう。
目次
表示されている帯の色で原因を見分ける
ファイルを開いたときに、画面上部(リボンの下)に出る帯の色と文言で、原因がだいたい分かります。
| 帯の表示 | 状態 | 対処 |
|---|---|---|
| 黄色の「保護ビュー」+「編集を有効にする」 | 読み取り専用で開いている | 「編集を有効にする」を押す。その後に次の帯が出ることがある |
| 黄色の「セキュリティの警告 マクロが無効にされました」+「コンテンツの有効化」 | マクロが一時的に止まっている | 信頼できるなら「コンテンツの有効化」を押す |
| 赤い「セキュリティ リスク」(マクロの実行がブロックされた趣旨の表示) | インターネット由来のファイルとしてブロック | ボタンでは解除できない。下の手順1へ |
| 何も出ないが、マクロが動かない | 保存形式やトラストセンターの設定 | 手順2・3へ |
表示の文言は、Excelのバージョンや更新によって少し違うことがあります。
手順1:赤い帯が出るとき(ファイルのプロパティで許可)
メールの添付やWebからダウンロードしたファイルには、Windowsが「インターネットから来たファイル」という印(Mark of the Web)を付けます。Microsoftは2022年から、この印が付いたファイルのマクロを初期設定でブロックする方針に変えました。
信頼できるファイルだと確認できたら、次の手順で解除します。
- Excelでそのファイルを閉じる
- エクスプローラーでファイルを探し、右クリックして「プロパティ」を選ぶ
- 「全般」タブの下のほうにある「セキュリティ」の欄で、「許可する」にチェックを入れる
- 「OK」を押す
- もう一度ファイルを開き、黄色の帯の「コンテンツの有効化」を押す
「許可する」が見つからないとき
「全般」タブに「許可する」の欄がない場合は、そのファイルには印が付いていません。別の原因(手順2・3)を確認してください。また、メールの添付をそのまま開いたときは一時的な場所で開いていることがあるので、一度デスクトップなどに保存してからプロパティを確認しましょう。
同じフォルダにある複数のファイルが毎回ブロックされる場合は、ZIPファイルで受け取ったなら、展開する前のZIPファイルのプロパティで「許可する」にしてから展開すると、中のファイルにまとめて反映されます(Windows標準の機能で展開する場合。ほかの解凍ソフトでは動きが違うことがあります)。
手順2:保存形式を確認する
マクロは、保存形式によっては保存されません。
| 拡張子 | マクロ |
|---|---|
| .xlsx | 保存できない(マクロは消える) |
| .xlsm | 保存できる(マクロ有効ブック) |
| .xls | 古い形式。保存できるが、今は .xlsm が一般的 |
自分でマクロを作ったのに、次に開いたら消えていた、という場合は .xlsx で保存した可能性が高いです。「ファイル」→「名前を付けて保存」で、ファイルの種類を「**Excel マクロ有効ブック(.xlsm)*」にして保存し直してください。
拡張子が見えないときは、エクスプローラーの「表示」メニューで「ファイル名拡張子」を表示する設定にすると確認できます。
手順3:トラストセンターの設定を確認する
Excelには、マクロをどう扱うかを決める「トラストセンター」という設定画面があります。
- 「ファイル」→「オプション」を開く
- 「トラスト センター」→「トラスト センターの設定」を押す
- 「マクロの設定」を開き、今の設定を確認する
主な選択肢は次のとおりです(名前はバージョンで少し違います)。
| 設定 | 動き |
|---|---|
| 警告して、VBAマクロを無効にする | 初期設定のことが多い。黄色の帯で「コンテンツの有効化」を選べる |
| 警告せずにVBAマクロを無効にする | 帯が出ず、マクロは動かない |
| デジタル署名されたマクロを除き、VBAマクロを無効にする | 署名のないマクロは動かない |
| VBAマクロを有効にする | すべて動く。危険なのでおすすめされていない |
「警告せずに無効にする」になっていると、ボタンが出ずにマクロが動きません。「警告して無効にする」に戻すのが、安全と便利さのバランスがよい設定です。「すべて有効にする」は、危険なファイルのマクロも自動で動いてしまうので選ばないでください。
よく使うフォルダを「信頼できる場所」にする
社内で決まったフォルダにある、信頼できるマクロ付きファイルを毎回使う場合は、そのフォルダを「信頼できる場所」に登録する方法があります。
- 「トラスト センターの設定」の「信頼できる場所」を開く
- 「新しい場所の追加」を押し、フォルダを選ぶ
- 「OK」を押す
登録したフォルダのファイルは、警告なしでマクロが動くようになります。そのため、ダウンロードフォルダやデスクトップなど、外から来たファイルが入る場所は登録しないでください。ネットワーク上の共有フォルダを登録する場合は、別の項目の許可が必要なことがあり、会社のルールに従う必要があります。
手順4:会社のPCで変更できないとき
会社から支給されたPCでは、管理者がマクロの設定を一括で管理していることがあります。この場合、次のような状態になります。
- トラストセンターの項目が灰色で変更できない
- 「許可する」にチェックしても、マクロが動かない
- 「組織の管理者によってブロックされた」趣旨のメッセージが出る
これはセキュリティを守るための設定なので、自分で回避しようとせず、社内の情報システム担当やヘルプデスクに相談してください。業務で必要なマクロなら、署名を付けたり、決められた場所に置いたりする方法を案内してもらえることがあります。
それでも動かないときに確かめること
- Web版のExcel・スマホ版で開いていないか:VBAのマクロはデスクトップ版のExcelで動きます。Web版やモバイル版では実行できません
- Macで開いていないか:Mac版でも動く場合が多いですが、Windows専用の機能を使ったマクロは動かないことがあります
- マクロのコード自体のエラー:「実行時エラー」などのメッセージが出る場合は、有効化はできていて、マクロの中身に問題があります。作った人に確認しましょう
Excelの他のトラブルは、ExcelのVLOOKUPで#N/Aが出る原因などでも解説しています。仕事でExcelを使う機会が多い人は、マクロや関数を体系的に学ぶのも一つの方法です。
まとめ
Excelのマクロを有効化できないときは、次の順番で確認します。
- 帯の色を見る。赤い「セキュリティ リスク」なら、ファイルのプロパティで「許可する」にチェック
- 黄色の帯なら、信頼できるファイルか確かめてから「コンテンツの有効化」
- 保存形式が .xlsm になっているか確認する
- トラストセンターの「マクロの設定」を確認する(「すべて有効」にはしない)
- 会社のPCで変更できない場合は、情報システム担当に相談する
どの場合も、送り主や作った人が確かなファイルだけ有効化することが大前提です。表示や設定の名前は更新で変わることがあるので、見つからないときはMicrosoftのサポートページで最新の手順を確認してください。